こんにちは！中四国でアスベスト（石綿）調査・除去工事をおこなっています西日本アスベスト調査センター（NARC）のブログ担当です。
古い建物を所有している方や、リフォームや解体を検討している方にとって、「アスベスト」という言葉は非常に気になる話題ではないでしょうか？
近年、アスベストの健康リスクや法律改正による規制強化が進み、多くの人がその対策を急務としています。
この記事では、アスベストとは何か、マンションやその他の古い建物でのリスク、調査方法、除去の手順について詳しく解説します。
最後までお読みいただくことで、アスベストに関する基礎知識から具体的な対応策までを理解できます。
特に、以下のような方におすすめの記事です！
- 古いマンションや建物を所有している方
- リフォームや解体工事を計画中の方
- アスベストについて具体的なリスクや対応策を知りたい方
アスベストとは何か？
アスベスト（石綿）は、かつて建材や断熱材として広く使用されていた鉱物繊維です。
その優れた耐熱性・絶縁性・強度から、1960年代から1980年代にかけて多くの建物で使用されました。
しかし、その微細な繊維が空気中に飛散し吸い込むと、肺に沈着し、肺がんや中皮腫、石綿肺といった深刻な健康問題を引き起こします。
マンションでのアスベスト問題
マンションの建築年代によっては、天井材や外壁、床材にアスベストが含まれている可能性があります。
特に1980年代以前に建てられたマンションでは注意が必要です。
アスベストを含む建材の例：
| 吹き付け石綿（断熱材や防音材） |
| 波型スレート（屋根材） |
| 石綿セメント板（外壁材） |
これらの建材が劣化し、または解体作業などで破損すると、空気中にアスベスト繊維が放出されるリスクがあります。
そのため、住民の健康を守るためには早急な対策が求められます。
マンションにおけるアスベストの調査方法
アスベスト調査は、専門業者が建物の建材を検査し、アスベスト含有の有無を確認する作業です。
調査の手順：
| 事前ヒアリング | 建築年代や使用建材の確認を行います。 |
| サンプル採取 | 実際に建材を切り取り、専門機関で成分分析を行います。 |
| 結果報告 | アスベストの含有が確認された場合、そのリスクや対応策を具体的に提案します。 |
調査費用の目安：
一般的なマンションでの調査費用は、規模やサンプル数によりますが10万円〜30万円程度です。
アスベスト除去や対応の具体的な手順
アスベスト除去は専門性が求められるため、必ず認定を受けた専門業者に依頼してください。
除去手順：
| 作業計画の立案と届出 | 法律に基づき、作業計画書を作成し、自治体に届け出を行います。 |
| 隔離措置の実施 | 作業エリアを完全に密閉し、飛散を防止します。 |
| 除去作業 | 専用機材を使用して慎重にアスベストを除去します。 |
| 最終検査と廃棄 | 作業終了後に飛散検査を実施し、安全が確認されたら作業完了です。 |
費用の目安：
マンションの一室全体の除去の場合、100万円〜300万円程度が一般的です。
マンション解体工事時のアスベスト対策
マンション解体時は、アスベストの飛散を防ぐために厳格な対策が必要です。アスベストが含まれている場合、事前に除去を行ってから解体工事を進めます。
注意点：
| 解体前のアスベスト調査は義務化されています。 |
| 作業中の飛散防止策（散水や密閉措置）が法律で定められています。 |
解体費用に加え、アスベスト除去費用が発生する可能性があるため、事前に予算をしっかりと確認しておくことが重要です。
まとめ
古い建物やマンションにおけるアスベスト問題は、住民の健康リスクだけでなく、建物の価値にも影響を与える重要な課題です。
早期に調査を行い、専門業者と連携して安全な対策を講じることで、リスクを最小限に抑えることができます。
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